季節と私の話。

 

ひとり暮らしがしたい。ひとりになりたい。

私は気付いてしまった。私は、ひとりでいるとずっと夢を見ている。好きな空間で、好きな匂いとか光に包まれて、好きな音楽を聴いている。

現実の私は、秋が好きで、冬が好きで、夏が嫌いで、春が嫌いだ。暑いから夏が嫌いだし、花粉症で辛いから春がつらい。歳もとるし。それが現実、

大好きな匂いで溢れているから秋が好きだし、冷たい空気が心地よくて浸れるから冬が好き。

ただ、ひとりになる言い訳を探しているのかも。

私はひとりなら、春も夏も好きになれるかもって思ってしまったの。

好きな花を部屋に飾って、好きな曲を聴いて、過ごしやすい気温を愛して、好きな服を着て、散歩をする春なら好きになれるかもしれない。

暑くても、汗をかいても、お祭り嫌いだから人多いの嫌いだからって言われて、大好きな花火もりんご飴も諦めるような夏よりは、ひとりでクーラーの効いた部屋で大好きな音楽を聴いて、アイスを食べる夏の方が好きになれるかもしれない。

ライブでたくさんたくさん幸せになって、ありがとうを浴びて、汗をかいて、愛で溢れて、余韻に浸って、また幸せになれる夏が、ここにあったから、もしかしたら私は夏も好きになれるかもしれない。

ただ、家に帰ったらご飯を作らなければいけないし、洗濯をしなければいけないし、イヤホンで音楽を聴くと外されて、スピーカーで流すとうるさいと言われる現実がある。私はそんな現実を愛せなくて、今日もひとりになりたい。

一緒に過ごした季節たちはしあわせだったはずなのに、もう私はあなたのいる春も、夏も、秋も、冬も、愛せないかもしれないなあ。

ひとりでいるとね、季節の変化に気づけるんだ。そして自分の気持ちの変化にも。

だから、今私は、自分のために頑張る時間をできるだけ作って、ひとりの時間を作って、じめっとした夏を感じているよ。幸せな夏に浸っているよ。

 

冬は来るかな。あっという間に通り過ぎる秋を、見過ごさずにあなたを好きでいられるかな。

 

 


Music Video 季節と私の話。/めいちゃん - YouTube

 

 

思い出せないくらい未来の私は幸せになってほしいな