久しぶりに、コーラを買った。特に意味はない。私もただの、女の子だった。何者にもなれない私もちゃんと、ただの女の子だった。

 

私が誰かをお気に入りであるように、その誰かにもお気に入りがいて、そしてどこかで、お互いにお気に入りになれる幸せな誰かがいるのかもしれない。そんな幸せが、私はいつも苦手だった。

 

私は私の心が分からないので、ただ完成しないパズルを埋めるように、最近のもやもやをぽつぽつと書き綴るね。読み飽きたら、それがあなたの知ってる私の終わりということで。来世で会えたらまた。

 

消耗品だった。そんなわけないのに、私自身が私自身を、消耗していた。誰かに消耗されていた。ちゃんと、私もあなたも人で、あなたは私を受け入れてくれて、私もあなたを受け入れたはずなのに、私の心を、私が消耗してしまった。消化していた。あなたは変わらず私のことが好きだろうか、今はすきじゃなくても、一瞬でもすきだと思ったことがあっただろうか。あぁ、自分で人を消耗して、私も自分を消耗していた。

 

言葉が重い。私に降りかかる言葉が全部重くて、言葉が大好きで、言葉にこだわっていて、言葉に捕われる私には、「いなくならないで」も「消えないで」も「元気だして」さえも、重い。心を軽くしようと見始めたアニメの台詞も、私には重かった。

 

ハイキューがすき。ある日Netflixで出会って、夢中で見た。止まらなかった。だいすきだった。私は漫画も、アニメも苦手だ。広告に出てくるような漫画に気まぐれに課金して、読み切り程度で読む漫画しか読まないし、完結しているアニメを一気見して終わり。2期を待つことはないし、続編を見ることもほぼない。私は、誰かのお気に入りになりたくて、誰かに好かれるために漫画を読んだ、アニメを見た。ハマれない。気持ちは高ぶる。楽しめる。でも、その人への心が途切れたら、私はもう読み進められない。見続けられない。誰かの心が離れそうな時、それを繋ぎ止めるために、誰かの好きな何かを、無理に吸収しようとする。私は、HUNTER × HUNTERを読んだよ。アニメも見た。読み切れてないよ。見切れてない。突き放されそうになったとき、きみに可愛いって思われたくて、ヒロアカを読み始めたよ。きみがすきだから、きみの好きなヒロアカを読み始めた。きみはもういないから、これ以上私は読めないんだ。きみがいるから、きみが話を聞いてくれるから、読んでいただけなんだ。呪術廻戦を見返した。ネタにすれば話してくれると思った。お気に入りがいることを知った。いや、知っていた。その人と比べて私がどうとかではなく、きみの好きな漫画をネタにできる面白い女の子でありたかったよ。話してるだけでよかった。でも、もう無理だね。私は、アイシールド21を読む日が来るかな。きっと読まなくても、今のきみなら私を好いてくれると思うんだ。私がアイシールド21を読む日が来たらきっと、きみの心が私から離れている気がしちゃってるんだろうなあ、私。私は、漫画にハマれない。アニメにはまれない。ハマっているのは、その作品が好きなきみだ。繋ぎ止めるための何かでしかない。

 

憂鬱だね。なにもできない。何もできない自分が嫌いだけど、本当に何もできないんだ。誰かに負の感情を向けることが苦手な私が、その感情を抱いてしまって、自分を責めて、苦しんで、何もできなくなった。虚無じゃない。憂鬱だ。やさしくなりたい。平和な世界にいきたい。もうなにもいらない。

 

人に会うのがこわいんだ。誰かの顔を思い浮かべると、気持ちが悪くなってしまうくらい、自分を受け入れられない私は、今の私で誰かに会うのがこわいんだ。泣いてしまいそうだけど、そんな私を誰も求めていないので、泣く時はひとりがいい。でも、優しさを目の当たりにしたら、泣いてしまうから、会うのやめたいって思ってしまった。そんな自分も嫌だった。人と会う約束をするのが苦手な話。誰かだから大丈夫とかじゃなかった。私は、約束をするのが苦手だ。

 

なりたい女の子はいつも、私の好きな誰かのお気に入りだ。どんな女の子が好かれるか分かってる。でも、私はそうはなれない。俯瞰して、自己嫌悪に陥って、私でいることもできないのに、誰かにもなれない、呪い。

 

パズルは完成しないので、終わりはないけど、もう終わりだ。楽しかった、苦しかった。