太陽のマーチ

 

 

大人になったら、幸せになれると、勝手に思っていた。

 

小学生の時に大人に見えていた中学高校生のアイドルの年齢を通り過ぎた頃、思っていたより大人ではないことに気づいた。

キラキラ輝いて、自分の目標にどんどん近づいていく大学生も通り過ぎて、気づいたら大人になっていた。

いや、年齢を重ねただけで、大人になんてなれていなかった。

 

私には何もない。何もできていない。今死んでも、きっと何も残らない。

また時間は通り過ぎて、きっと、あっという間に忘れ去られるような人間なんだな。

 

悲観的な文章を書くつもりなんてないのだけれど、

私の大好きな人は、「焦ってない人で輝いてない人見たことない」って言ってた。

自信とか、人気とか、何もせずに手に入るわけがない。ただ生きているだけでは絶対に巡ってこない。

 

基本的には、焦りたくないし、穏やかに生きていたいし、ゆっくり時間が過ぎていけばなあって思うけど、それはキラキラ輝いた世界は見れないと同義なんだね、きっと。

 

輝いた先で待っててくれる人がいて、そして、きっと私の大好きな人は、それを応援してくれるような大きな人だから、ちょっと駆け足で進んでみるのも良いかもしれない。

 

太陽は沈むが、また昇る。

行ってらっしゃい。