敬天愛人

 

 

自分でいいのに、誰かのためのとか、誰かの好きな私になろうとしている。

痩せていた方が好きだろうからとか、髪が短い方が好きだろうからとか、全部苦しい。

考えるだけで苦しい。私がINFJだから、とか、そんなのも苦しい。

いや、そんな私のこともちゃんと私は好きなのだけれども。

 

この世にはたくさんの人がいて、私のことを嫌いな人もいれば、きっと好いていてくれる人もいて、

それなのに、たった1人の大好きな人が自分に振り向かないだけで、

私はこんなにも人間が好きなのに、どうして私は人間に好かれないのだろう。

なんてバカでか主語で嘆くのだ。

いや、犬にも猫にも好かれるわけではないのだけれど。

 

誰かに愛されずとも、誰かを一途に愛していける私でありたいと願っていた。

形のない好きは、ちょっとした何かでなかったことにされてしまう。

あぁ、あんなにも好きだったのに。

いや、こんなにも大好きなのに。

もうどこにも居場所のない好きが彷徨って、シャボン玉みたいに消えてしまったのだ。

 

 

傷心はばいばい