生ぜしもひとりなり。死するも独りなり

 

 

ひとりなのにひとりになりたがる私。もう全てを投げ出して逃げ出したい気持ちだ。

ほーんとに少しの間だったけど、こんな私に逃げ場ができたような気がして、そこに行くと安心して、ずっとここにいたいと思ってしまって、いつか本当にここに逃げる日が来るなら努力したいなとも思った。けど、私は人間で、相手も人間で、傷つくことも傷つけることももちろんあって、たぶん私の性質は、いつかこの人を傷つける。そして、この人が私のことを嫌いになる理由も、きっと私の性質だろうと思う。

記憶は消せないので、きっと忘れることはない時間なのだろうけど、この情勢に乗じて、元に戻ろうと思う。私はきっとこのまま、湯婆婆にこき使われるハクみたいにここにいるのだと思う。八つ裂きにされるまでここにいるか、いつか名前を思い出して、自分の居場所に戻れたらなあ。

体調万全で、心の調子も良くなって、何もかもが落ち着いたらきっと何も考えなくなるのだと思う。

人はみなひとりなので、恋人と別れようが、親友と疎遠になろうが、家族と縁を切ろうが、生きていけてしまうのである。寂しいね、きっと寂しいことに変わりはないけど、生きていけないわけではないのだと思う。

そっと姿を消して、またいつか世の中と私の心が落ち着いたときに出会えたらいいなあと思う。またこうやって、自己完結して、人を傷つけるのかもしれないけど。申し訳なくて生きていられない。

なかったことにはできないけど、きっと何もなかった時みたいに元通りに生きていけると思う。とても素敵な人に出会った記憶がある。きっと幸せになれるのだと思う。早く元気になって、次の幸せを見つけてほしいなあ。

私はちゃんと自立します。