季節のような私の話


 

人間関係の悩みは特にない。自分が相手に負の感情を抱いてしまって、それで、嫌悪感に押し潰されて、虚無になって、音楽を聴いて、泣いて、寝て、起きたらすっきりしている。

相手に対して嫌いとか苦手とか思うことはあまりないのだが、親友に新しい友達ができて、私とは写真をあまり撮ってくれないのにその友達とはたくさん写真を撮っていて、さらにInstagramにも載せられてる。私はそんなことされないのに。みたいな、変な嫉妬がよくあって、身近な人の幸せは願っているけれど、できるものなら私をその幸せの仲間に入れてほしいし、私といるときが1番幸せ、いや、1番じゃなくていいけど、誰かの幸せの中に存在していたいなという話。

嫉妬は基本的にはしないけど、あぁ、この人の幸せに、私は混ざれなかったのかという悲しみで、その人の不幸せを願ってしまうことがある。彼氏に振られればいいのにとか、仕事上手くいかなきゃいいのにとか、それで苦しくなってしんどくなったら、私のところに来ればいい。と思ってしまう。性格悪い。いや、こんなことは、口に出す必要はないのだけど。

冷たい人間なんだなあと、改めて実感してしまった。優しくなりたい。暖かい人間になりたい。そう思っていたし、いろんな音楽を聴く度に、この曲みたいに冷たいのに暖かい、そんな人間になりたいななんてずっと思い続けていたけれど、結局私は、人に興味を持てず、人を頼れず、人に期待できず、人を信じられないような冷たい生きものなのだなあと思うよ。手も冷たいしね。まぁ、冬だし。

 

私はいつだって諦めて生きている。自分に対しても、人に対しても。人に好かれなくていい、嫌われなければそれでいい。1番になれなくていい、たまに思い出してくれればそれでいい。なんて、たぶんこれが一番贅沢なことなんだ。そんなことないような気もする?いや、私の場合ね、特別好かれなくていいから、ずっと嫌わずに私のそばにいてと思う。過去の私もずっとずっとそう思っていたんだなあ。大好きだった人の、1番にはなれないってわかってた、それでもよかった。ただ、ずっと一緒にいたかった。彼女ができても、2番でも3番でも4番でもいいから、たまに会いに行きたくなるような女の子でいたかった。

クリスマスに一緒に過ごすのは私じゃなくていいけど、雪が綺麗と笑うのは私がいい。誕生日に一緒に過ごすのは私じゃなくていいけど、星が綺麗な夜に、1番最初に教えたくなるのは私がいい。行きたい場所に誘う相手に選ばれなくてもいい、振られた時に慰め係に選ばれなくてもいい、ただ、感情の波の振り幅が大きいときに思い出す存在ではいたいのよ。呼ばれなくていいけど、何となく思い出しちゃう私になりたいのよ。

私は冷たい人間だよ、だからこそ、寒い冬には思い出してほしいのよ。冬が好きなこととか、手が冷たいこととか、きみとディズニーに行きたいこととか。あぁ、もうすぐチョコの季節だ。