まだ夜は寒い

 

 

全部、どこかの何かと繋がっている私は、きっとずっと物語の主人公なのだと思う。

煙草の記憶とかエナジードリンクの記憶とか髪の記憶とか指輪の記憶とか冬の記憶とか夏の記憶とか。

また今度、細かく書こうね、私の癖は誰かの癖になって、誰かの癖が私の癖になって、そして、誰かの癖がまた誰かの癖になる。っていう話、したような気がする。

私は、ずっと誰かのことが好きだ。人を嫌いになれない私は、私のことを振った元彼のことも、人生で一番好きだった人のことも、私を突き放した誰かのことも、私のことが大好きな誰かのことも、たとえ私がさよならを告げたとしても、振られたとしても、信じられなくなってしまっても、恋はなくなっても、嫌いにはなれなくて、その人の好きなところは一生忘れられないんだと思う。

夜はまだ寒いね。会って、話して、楽しくて、心地よくて、それでもなんとなく今日何もなければ、一生友達だろうなって思ったとき、私は手を繋ぐんだろうなあ。私はポケットに手を入れて歩くけど、わざと出したままで、手を冷やしてから会うんだろうな。手が冷たいって言って、手を繋ぐんだろうな。冬はいいね。冬が好きだよ。空気が綺麗だし。星が綺麗だし。

 

このばらばらのパズルみたいな文章が、ちゃんと完成するような文章を書こうと思うよ。待っていて。